上映に先立ち講演する大西監督(左)ら=アスティとくしま

上映に先立ち講演する大西監督(左)ら=アスティとくしま

 東日本大震災の被災地を支援している市民グループ「とくしま吉野川支援の輪」は5日、支援先の宮城県東松島市で撮られたドキュメンタリー映画「家族の軌跡 3・11の記憶から」の上映会を徳島市のアスティとくしまで開いた。約150人が鑑賞した。

 映画は、岐阜県在住の写真家大西暢夫(のぶお)さん(47)が監督を務めた90分の作品。東松島市の小野駅前応急仮設住宅や周辺住民26人が津波で流された自宅跡などを巡り、亡くなった家族への思いを涙ながらに語る場面などが収録されており、来場者は真剣な表情で見入っていた。
 
 大西監督や仮設住宅自治会長の武田文子さん(65)らの講演もあり、高台に避難しながら津波の被害に遭った武田さんは「一番大事なのは命。災害時はとにかく安全な場所に避難してほしい」と訴えた。