徳島県は2016年度、夏場の高温に強い主食用米品種「あきさかり」を県奨励品種に認定する。近年の猛暑の影響で、県産米の1等米比率が低下しているためで、あきさかりの普及で品質と販売単価の向上を目指す。県奨励品種の認定は04年度の「あきたこまち」以来12年ぶりで9品種目となる。

 あきさかりは、夏場の高温によって米粒が白濁する品質劣化を起こしにくいのが特長。稲の草丈がコシヒカリより20センチほど低く、強風でも倒れにくい。福井県が1997年からコシヒカリなど複数の品種を掛け合わせて開発を進め、2009年に同県の奨励品種に認定した。

 徳島県は09年から、あきさかりの試験栽培を実施しており、品質や生育に問題ないことを確認している。今夏にも県やJA全農とくしまなどでつくる県農作物奨励品種査定会を開いて認定する。認定されると、県は生産者の種子の確保を支援し、普及や販路開拓、消費拡大を進める。

 あきさかりの県内の栽培面積は15年産で約20ヘクタール。17年産から生産者に呼び掛けて本格的に栽培を始めてもらい、将来的には300ヘクタールに増やすことを目標にしている。15年産の1等米比率は全国平均の82・5%に対し、徳島は49・9%と低迷。高温や台風が一因となっている。