子どもたちと歌を作る登天さん(左端)=伊島小学校

子どもたちと歌を作る登天さん(左端)=伊島小学校

 全国の学校などでいじめ撲滅を訴えているタレントの登天(とうてん)ポールさん(40)=神戸市=が、阿南市の伊島小・中学校の児童、生徒と共に島をテーマにした歌を作った。講演で伊島を訪れ、その自然に魅せられた登天さんが歌にすることを思い付き、学校に呼び掛けた。子どもたちが歌詞を考え、のどかな漁村風景をイメージさせる約3分20秒のスローテンポな歌が完成。学校は今後、催しなどで披露する。

 曲のタイトルは「届いてほしい」。子どもたちの「島が大好きな気持ちを伝えたい」との思いを込めた。2番まであり、下校時に児童らに声を掛ける島民の温かさや、島に自生する希少植物「イシマササユリ」などを歌詞に盛り込んだ。

 登天さんは1月22日、学校やPTAが主催する講演会で伊島を訪れた際、島を散策。太平洋が一望できる絶壁「カベヘラ」からの雄大な景色やのどかな漁村風景に魅了されたという。

 歌作りのため2月29日に再び島を訪問。伊島小・中学校の児童生徒計6人から伊島の好きなところや、島で学んだことなどを挙げてもらい、登天さんが曲を付けた。

 登天さんは「島の特徴をよく表した歌になった」と話す。6年の神野さくらさん(12)は「歌詞を考え、あらためて島のいいところに気付いた。自分が考えたフレーズが歌になってうれしい」と喜んでいた。


タイトル 「届いてほしい」

 いしまうたよ 風にのって
 海を越え 山を越え
 僕の声 届いてほしい
 春の風の中
 島の人の「おかえり」
 「ただいま」「ありがとう」
 優しさを
 かけめぐって一輪車
 見送る船の音
 輝く星たちの
 静けさに 願うよ

 いしまうたよ 風にのって
 海を越え 山を越え
 僕の声 届いてほしい
 ラララ~ララ~ララ
 ラララ~ララ~~
 いしまうたよ ゆりになって
 僕の想い 私の想い
 優しい想い 届いてほしい
 いしまうたよ 風にのって
 海を越え 山を越え
 僕の声 届いてほしい