徳島県は9日、1月1日時点の推計県人口(外国人含む)を75万5162人と発表した。2015年の1年間の減少数は6473人で、1960年(8458人)に次いで多かった。減少は99年から17年連続。出生数が死亡数を下回る「自然減」は94年から22年連続、転出者が転入者を上回る転出超過は17年連続となり、少子化と人口流出に歯止めがかかっていない。
1月1日時点の男女別人口は、男性35万9461人、女性39万5701人。
2015年の出生数は前年を93人上回る5622人。前年を上回るのは4年ぶり。死亡数は13年、12年に次いで多い9880人で、自然減は4258人だった。
転入が2万4255人(587人増)だったのに対し、転出は2万6470人(1318人増)で、2215人の転出超過だった。
世帯数は30万5649世帯(2512世帯減)となり、5年ぶりに前年を下回った。
市町村別の人口は、前年と同様、北島、藍住両町を除く22市町村で減少した。自然増は両町、転入超過となったのは両町と徳島市。
推計人口は、15年国勢調査(10月1日時点)の速報値を基に算出した。
県は16年2月1日時点の推計人口も発表し、前月比586人減の75万4576人(男性35万9174人、女性39万5402人)となった。
県は60年の人口目標を「60万~65万人超」と位置付け。地方創生の取り組みを通じて、20年時点の転入・転出者数の均衡を目指すとしている。