吉野川市は、高齢者の介護予防に役立つ体操を紹介するDVDを制作している。筋力をアップさせ、加齢による体力の低下を防ぐのが狙い。市内の公民館で体操を行っている市民グループなどに無料配布する。
タイトルは「介護予防体操」(42分)で、筋力トレーニング用のゴムチューブを使った体操やストレッチなど4種類を収録する。このうち、椅子に座ったまま両手で握ったチューブを片足に掛けて足を伸ばす運動は、太ももの筋力向上が図れ、転倒防止につながる。どの体操も高齢者の体に過度の負担が掛からないのが特徴だ。
市は2015年度、地域リハビリテーション活動支援事業として、月1回程度、市内の5グループが集まる集会所などに理学療法士を派遣し、介護予防体操を指導。参加者は、自宅でも体操を続け、足腰の筋力が向上しているという。
市は体操を普及させようと、DVDの制作を決めた。制作には、市内の鴨島病院と映像制作会社が協力した。3月中に50枚作り、4月以降に配る。制作費は19万4400円。DVDと同じ動作をまとめたパンフレットも作り、市役所や公民館で配布する。
市介護保険課は「体に無理がなく継続できる体操なので、生活に取り入れて健康づくりに役立ててほしい」としている。
問い合わせは、市地域包括支援センター<電0883(22)2265>。