徳島県産のハウススダチの販売が10日、全国の主要市場で一斉に始まった。県すだち・ゆこう消費推進協議会は大阪市中央卸売市場本場でセレモニーを開き、仲卸業者らに徳島の名産品をPRした。
協議会会長の大西公宏JA全農とくしま本部長や生産者ら約20人が卸売市場を訪問。大西会長は「今年のスダチは大玉で果汁が豊富。高齢化やTPPなど農業を取り巻く環境は厳しいが、生産拡大に努めたい」とあいさつ。すだち大使らがスダチを添えた湯豆腐を業者らに振る舞った。
阪急うめだ本店(大阪市)でもキャンペーンがあり、買い物客にスダチをかけたちくわを配り、爽やかな香りをアピールした。
この日は全国へ約3・3トン出荷。大阪では1パック(8玉と10玉、約200グラム)が1200円程度で取引され、例年よりやや高値となった。
ハウススダチの出荷は8月まで。全農とくしまによると、今年は天候に恵まれたため順調に生育しており品質は上々。6月までの出荷量は前年比6%増の229トンを見込んでいる。