徳島県内のほとんどの公立中学校で11日、卒業式があった。保護者や恩師、後輩らの祝福を受けた卒業生は、友人との別れを惜しみながら3年間過ごした学びやを巣立った。
徳島市の城西中学校では午前10時、卒業生が体育館に入場。234人(男子108人、女子126人)の名前が読み上げられ、総代の谷口真歩さん(15)が木津正憲校長から卒業証書を受け取った。東日本大震災の発生から5年となり、木津校長は激励のあいさつで、三陸鉄道を支援しようと住民が「釜石から復興未来ゆき」の切符を発売し、復旧を実現した話を紹介。「三陸鉄道と同様、皆さんの夢も諦めない限りかなう」と呼び掛けた。
卒業生代表の宮成翔泳(しょうえい)さん(15)は「きょうからは自分で選んだ道を歩く。その途中には試練があるかもしれないが、城西中学校で過ごした日々を思い出し乗り越えていきたい」と決意を述べた。
県立の川島(吉野川市)、富岡東(阿南市)両中学校を除く公立中学校でこの日、卒業式があった。両校は12日に行う。