徳島ヴォルティスユースからトップチームへ昇格する久米(左)と藤原=鳴門ポカリスエットスタジアム

 サッカーJ2徳島ヴォルティスに来季の加入が内定したユース所属のDF久米航太郎(18)=名西高3年=と、MF藤原志龍(18)=生光学園高3年=が7日、ホームの鳴門ポカリスエットスタジアムで会見し、トップチーム昇格の喜びと意気込みを語った。

 制服姿で現れた2人は、やや緊張した面持ちで自己紹介。久米は「プロ選手になる夢がかないうれしい。支えてくれた関係者の期待に応えられるプレーをしたい」とあいさつした。

 2種登録選手として既に今季リーグ戦3試合に出場している藤原は「いい意味で壁の高さを感じ取れた。判断力などをもっと磨いていく」とプロの自覚をのぞかせた。

 久米は左利きのサイドバックで速さと1対1の強さが特長。藤原は卓越したドリブルで仕掛ける積極性が強みだ。久米が「オーバーラップしてからのクロスなどで攻撃を後押しできれば」と話すと、藤原も「見てくれる人を魅了するような選手になりたい」と抱負を語った。

 ユースからのトップチーム入りは2010年の岡卓磨選手以来2例目。同席した岸田一宏社長は、今春に再始動した小学生チームからユースまで10年間に及ぶ育成プランを示した上で「より多くの生え抜き選手が活躍することで、地域に根ざし、愛されるクラブになる」と話した。