受験生に問題が配られる試験会場=午前9時半ごろ、徳島大常三島キャンパス

受験生に問題が配られる試験会場=午前9時半ごろ、徳島大常三島キャンパス

 国公立大2次試験の後期日程が12日午前、徳島大、鳴門教育大を含む全国の大学で始まった。徳島大、鳴教大では計917人が試験に挑んだ。

 徳島大では午前9時半から順次、筆記試験や小論文、面接が始まった。試験のあった6学部の受験者は825人で、学部別の内訳は総合科学77、医119、歯122、薬125、理工(昼間)315、生物資源産業67。受験者を後期日程の募集人員195人で割った平均競争倍率は4・2倍だった。

 徳島市の同大常三島キャンパスには、午前8時ごろから受験生が続々と訪れた。試験会場の入り口周辺では要点をまとめたノートを確認する姿が目立った。受験票を握り締めていた徳島北高の高江真由子さん(18)は「小論文の試験では自分の思いを書き切りたい」と意欲十分。理工学部を受ける脇町高の吉井達也さん(18)は「ケアレスミスをしないよう落ち着きたい」と深呼吸した。

 鳴教大では、午前9時から学校教育学部で面接があり、92人が臨んだ。募集人員17人に対する競争倍率は5・4倍。小中学校教育専修の英語科教育コースを受験する鳴門高の近藤尊史さん(17)は「とても緊張しているが、これが最後のチャンス。全力を出し切りたい」と話した。

 午後からは徳島大で医学部保健学科と歯学部歯学科、鳴教大で第2志望の専修・コースの面接がそれぞれ行われる。両大とも合格発表は22日。