試験業務の実務拠点となる神山バレー・サテライトオフィスに到着し、記者会見する板東久美子消費者庁長官=13日午後10時25分、神山町下分

試験業務の実務拠点となる神山バレー・サテライトオフィスに到着し、記者会見する板東久美子消費者庁長官=13日午後10時25分、神山町下分

 政府機関の地方移転をめぐり、徳島県が誘致を提案している消費者庁の板東久美子長官が13日夜、徳島移転に向けた試験業務の実施拠点となる神山町に入った。14日から17日まで、テレビ会議システムを使って日常業務に取り組むほか、移転先に予定している県庁などを視察し、課題を確認する。

 板東長官は午後10時25分、執務場所となる神山町下分の神山バレー・サテライトオフィス(SO)コンプレックスに到着した。待ち構えていた大勢の報道陣に、「テレビ会議やテレワークでどのように通常業務ができるか、また庁の機能が確保・向上できるかという観点から課題を洗い出したい。徳島県のさまざまな強みを見せていただきたい」と話した。

 板東長官は滞在中、神山バレーSO近くにある宿泊施設「WEEK(ウイーク)神山」で生活する。

 試験業務で板東長官は、県庁や霞が関の同庁などと結んだテレビ会議システムで飯泉嘉門知事との面会、記者会見を行う。また、県が同庁と併せて誘致を目指す国民生活センターの移転予定先の鳴門合同庁舎などを視察する。

 同庁の小堀厚司総務課広報室長ら職員7人もこの日、徳島入りした。職員は県庁と神山バレーSOの2カ所で執務に当たる。