徳島市川内町平石の農業手伝い春藤勝一さん(62)が、県内イベントの映像をインターネットの動画投稿サイトで公開し、徳島の魅力をPRしている。阿波踊りや鳴門のコウノトリなどを自ら撮影、編集し、投稿した動画は400本を超える。累計で8万回以上再生されている動画もあり、古里の観光情報発信に一役買っている。
春藤さんは以前から観光名所などをブログで紹介していたが「現場の様子が伝わりやすい映像で徳島をPRしよう」と、2009年から動画サイト「ユーチューブ」に投稿し始めた。
県内各地に出向いてはビデオカメラを回し、その日のうちに編集して発信する。投稿名は「勝ぼうず記者カメラマン」。1分程度から1時間を超えるものまで、最近は月10本以上投稿している。全作品合わせて1日平均約700回、多い日だと3千回を超えて再生される。
人気があるのは徳島市の阿波踊り。12年に阿呆連を取り上げた「阿波踊り阿呆連たっぷり4日間ダイジェスト」は、踊り期間を通して踊り子の生き生きとした表情を追い掛け、約40分にまとめた。解析結果から、国外を含めて累計約8万2千回閲覧されている。
このほか、海陽町の海部川河口でのサーフィンや鳴門市大麻町に居着いているコウノトリ、小松島市和田島町沖のシラス漁の映像が人気だ。
春藤さんは「誰もが手軽に情報を発信できる時代。年長者として徳島をPRするモデルになりたい」と意欲を見せている。
映像は春藤さんのホームページ<http://www7b.biglobe.ne.jp/~katsuboze/>からも閲覧できる。