小型無人機「ドローン」を活用した地域おこしに取り組む那賀町は、10月6日を「とくしまNAKAドローンの日」と定めた。全国に町をPRし、普及に向けた機運を高めるのが狙いで、10(とお)6(ろん)と語呂を合わせた。18日の町議会3月定例会で、関連条例が議員提案され、可決された。
条例は、「ドローンを利用した住民生活の向上と(利活用における)先進的地位の確立を目指す」とし、町の責務や町民の役割を明記。町はドローンの日やその趣旨を全国に周知するとともに、国や県などと連携して普及促進を図る。町民も趣旨にふさわしい取り組みに努めるとした。
柏木岳氏が山崎篤史、大澤夫左二両氏との連名で提案した。株田茂議長を除く13人(欠員、欠席各1人)で採決し、賛成12、反対1だった。
町は今後、日本記念日協会への記念日登録や、ドローンの日を活用したイベントの実施などを検討する。坂口博文町長は「町民からの提案も広く募り、ドローンを活用した地域活性化により一層努めたい」と話した。
町は2015年10月、ドローンの活用を進める「県版地方創生特区」に認定された。これまでに住民対象の操縦体験会や林業への活用実験、フェイスブック「ナカ町おこしドローンラボ」での情報発信などを実施。16年2月には町内で政府初の貨物輸送実験も行われた。