来場者の質問に笑顔で答える寂聴さん=京都市の寂庵

 徳島市出身の作家で僧侶の瀬戸内寂聴さん(93)が20日、京都市の寂庵で法話を開き、東日本大震災から5年が経過したことに触れ「つらく、苦しい状況は長く続かない。良いときがくるので、絶望しないで生きてほしい」と訴えた。

 寂聴さんは岩手県二戸市にある天台寺の名誉住職で、昨年10月に同寺で特別法話をするなど被災地と縁が深い。「立ち直れないほどのどん底に落ちたと思うこともあるだろう。それでも底に行けば、後は上がるだけ。落ちたままでいることはないわ」と話した。

 約160人の来場者から次々と質問が出され、寂聴さんが回答。息子の妻と仲たがいしている女性には「嫁しゅうとめ関係はうまくいかないもの。無理に好きにならなくてもいい」。人間関係に悩む女性に対しては「まずは髪を整え、化粧をして自分を好きになりなさい。自分のことを嫌いな人が好かれることはないのよ」と語り掛けた。