小松島市の立江、坂野の両中学校で21日、閉校式があった。両校は69年の歴史に幕を下ろし、統合して4月から「小松島南中学校」(立江町)になる。
立江中の式典には、在校生48人と保護者や卒業生ら約200人が参加。関貫勉校長が「寂しさを感じるだろうが、豊かな感性と人を思いやる心をこれからも育んでほしい」とあいさつ。生徒を代表して2年の角矢隆成さん(14)が「両校で力を合わせ、素晴らしい学校にしたい」と決意を述べた。
創立直後に立江中で3年間を過ごした最初の卒業生10人も県内外から駆けつけ、校庭に高さ2・5メートルのサクラ1本を記念植樹した。
坂野中では、在校生199人と保護者や卒業生ら約150人が参加。桑田郁男校長が「坂野中の歴史は地域の歴史。本当にお世話になりました」と感謝の言葉を述べた。2年の吉田浩成さん(14)が「新しい中学の1期生としてさまざまなことに挑戦したい」と抱負を述べた。
会場には在校生が製作した「69年間ありがとう」とのメッセージキルト(縦横各2・5メートル)が展示された。
両校は1947年創立で、立江中は5092人、坂野中は1万911人の卒業生を送り出した。