県立農林水産総合技術支援センター美波庁舎に建設される「研究・防災棟」の完成イメージ図(県提供)

 県は、県立農林水産総合技術支援センター水産研究課美波庁舎(美波町)に、水産技術の研究設備や防災機能を充実させた「研究・防災棟」(鉄骨3階建て延べ1066平方メートル)を新たに整備する。総事業費は約6億円で、2017年度に開所する予定。21日、関係者ら約70人が出席し、起工式があった。

 研究・防災棟は、老朽化のため取り壊した旧作業棟跡地に建設。漁業者らの6次産業化を支援する「水産加工室」や、徳島大の研究者らに開放する「サテライト研究室」を新設する。従来、取り組んできたワカメなどの海藻養殖技術の開発、漁具の改良なども引き続き進め、漁業の振興を図る。海藻の優良種苗の保存にも努める。

 また南海トラフ巨大地震の津波に備えて、屋上に避難できる屋外階段を整備。被災後は海藻やアワビの稚貝などを県外から受け入れ、漁業の早期再開を図る。

 築45年が経過し、現行の耐震基準を満たしていない庁舎本館(鉄筋コンクリート一部4階建て)の耐震工事も行う。

 起工式には、飯泉嘉門知事や影治信良町長らが出席。知事は「水産業の明るい未来をつくるために研究機能の強化を図るとともに、南海トラフ巨大地震から住民の命を守りたい」とあいさつした。