早場米の産地・海陽町で23日、極わせ品種ハナエチゼンの田植えが始まった。開始時期は例年並みで、JAかいふによると県内で今季の田植えが行われるのは初めて。水田に鮮やかな緑色の苗が整然と並び、春風になびいている。
同町中山の農業中川隆夫さん(60)方では、午前9時前から作業を開始。15センチ前後に育った飼料用ハナエチゼンの苗を、田植え機で約1・7ヘクタールの水田に植えていった。順調に育てば、7月下旬から収穫する。中川さんは「風水害に遭うことなく育ってほしい」と話していた。
JAかいふによると、同町では300戸余りが約250ヘクタールで米を栽培しており、早場米の田植えは4月上旬まで続く。