「平成」が終わる前に、昭和・大正時代の地域の出来事や思い出を語り継ごうと、吉野川市鴨島町の鴨島公民館が10月から講座「昔を語り合う会」を始める。当時を振り返る写真展も開催する計画で、出品を呼び掛けている。
講座は麻植郡(現吉野川市)の話題を中心に、戦争体験や街の様子、昔の遊びなど、毎回テーマを決めて参加者同士で話し合う。毎月1回開き、参加者からテーマの提案も受け付ける。
話し合った内容は記録し、若い世代へ継承する史料にする。高齢化が進む中、子どもたちが地域の歴史や文化に関心を持つきっかけにしたいという。
募集している写真は明治から昭和の間に同郡内で撮影されたもので、風景や年中行事、日常生活など。講座開催に併せて公民館で展示する。
計画した岡田年弘館長(76)は「物のない時代だった分、アイデアや活気があった。今に生かせるヒントを掘り起こし、しっかりと語り継ぎたい」と話している。
第1回講座は10月14日午前10時~正午、同市鴨島町の鴨島老人福祉センターで開く。テーマは「戦中や戦後の話」で定員30人。参加無料。写真は複写して返却する。問い合わせは公民館<電0883(24)5111>。