3月末で143年の歴史に幕を下ろす美波町木岐の木岐小学校の卒業生らが、学校生活の思い出などをつづった「休校記念誌」(A4判、112ページ)を作った。25日に同校で開かれる休校式の出席者らに配る。
木岐小は1873(明治6)年創立で、これまでに卒業生2889人を送り出した。記念誌では、学校の沿革や、記録が残る1890年度以降の卒業生と教職員の名簿を掲載。1937年に修学旅行で訪れた京都・清水寺での集合写真をはじめ、運動会や部活動、自然体験、田植え、避難訓練などの様子を収めた写真も載せた。
また、かつて勤務していた教職員9人と卒業生13人が寄稿。学びやで過ごした日々について「全校児童が学年の壁を越え、きょうだいのように仲良く、いつも学校には笑いが絶えなかった」などと記している。
卒業生や学校関係者でつくる休校準備委員会が編集に当たり、町教委が600部を発行した。休校式の招待者や在校生、寄稿者と校区内の全世帯に配布する。