嵯峨御流華道池田司所(釋子(しゃくし)道甫(みちほ)司所長)の生け花展「遊山」が26日、三好市池田町マチの市池田総合体育館で始まった。同司所の創立75周年記念展で、会員107人が県西部の風景をモチーフにした約50点を出品した。27日まで。
大歩危峡をテーマにした作品は、幅約6メートル、高さ約4メートルの大作。細く裂いた竹を波打たせて吉野川の流れと巨岩を表現し、ソメイヨシノやヒガンザクラをあしらい、渓谷に訪れる春を演出した。
美馬市の伝統工芸である和傘と花を融合させた作品や、三好市産のミツマタを花材にしたユニークな生け花も並べられた。カズラと竹、レンギョウで表現した奥祖谷二重かずら橋も展示され、来場者の目を引いていた。
ジビエ料理やそば、藍染作品を販売するブースもあり、人気を集めた。