JR四国は27日、牟岐線の徳島-桑野(阿南市)間の開通80周年を記念し、沿線の特産品やイベントなどを楽しむ臨時列車「カモン牟岐線 えーもんあるでないで号」を運行した。県内外の家族連れら91人が徳島駅から牟岐駅(牟岐町)まで列車の旅を満喫した。
阿南駅では、阿南市の60歳以上の女性でつくるチアリーディングチーム「ABO60」が出迎えた。駅前広場で同市山口町の人形浄瑠璃座「山口座」が公演したほか、昼食で市特産のハモを使った天丼が出された。
列車は、南小松島(小松島市)、羽ノ浦(阿南市)、由岐、田井ノ浜、日和佐(以上美波町)の各駅にも停車。それぞれ特産品販売などが行われた。
吉野川市から訪れた玉井雅章君(9)=知恵島小3年=は「汽車が好きだから楽しい。また汽車でいろんなところに行きたい」と話していた。
牟岐線は1913年4月20日に徳島-小松島間が開通し、順次路線を延長。羽ノ浦-桑野間が36年3月27日に開通した。