徳島地方気象台は30日、徳島市大和町2の敷地内にある標本木の桜(ソメイヨシノ)が開花したと発表した。平年より2日遅く、昨年との比較でも2日遅い。四国4県の県庁所在地では、4年連続で最も遅い開花となった。満開は4月6日ごろの見通し。
標本木は29日午後から咲き始め、30日午前9時ごろ、開花の基準となる5輪以上が咲いているのを気象台の職員が確認した。
標本木は今年、枝枯れなど樹勢の衰えが目立つ老木(樹齢約60年)から若い木(約15年)に変更された。四国では松山市の23日を皮切りに、高知市で24日、高松市で26日にそれぞれ開花している。
この日の徳島市の朝の最低気温は前日より約3度高い8・1度と暖かかった。日中の予想最高気温は美波町21度、三好市池田町20度、徳島市19度。
向こう1週間の気温も平年より2、3度高い見通しで、気象台の調査官は「予想より満開時期が早まることもありそう」としている。