音声ガイドを聞きながら作品を鑑賞する来館者=那賀町横石の相生森林美術館

 那賀町横石の相生森林美術館が、鷲敷中学校(同町)の本年度卒業生30人による音声ガイドのCDを使った展示解説を始めた。学校と同館が「美術鑑賞授業」の一環として初めて企画した。4月17日までで、同館は「中学生ならではの感性や表現を楽しんでほしい」と呼び掛けている。

 音声ガイドは、常設18作品中の15作品を展示順に収録。CDはポータブルプレーヤーと一緒に、希望者に無料で貸し出す。

 1作品当たり2人が案内を担当し、作者や制作年、作品の意図の説明に自分の感想を加え、各約2分(1人1分ずつ)で紹介。

 同館のシンボルとなっている、樹齢130年の大杉をくの字形に曲げた作品では、「見る角度によって、トランペットや滑り台のように見える」「大きく独りぼっちの様子から孤独を感じる」などと述べている。

 生徒は1月、東浦博史学芸員から作品について説明を聞き、解説文を考えて音声を吹き込んだ。前生徒会長の吉田大翔さん(15)=同町仁宇=は「何度も録音をやり直して大変だったが、中学最後のいい思い出になった」と振り返る。

 来館者にも好評だ。母親と鑑賞に訪れた小松広果さん(10)=阿南市那賀川町上福井、平島小4年=は「説明も分かりやすいし、いろんな見方が聞けて楽しい」と喜んでいた。