上勝町は、町内の飲食店、観光スポットなどの情報をスマートフォンやタブレット端末で見られるアプリ「まるかみ(まるごとかみかつ案内所)」を開発した。1日から配信を始める。観光客や視察者のほか、町民にも活用してもらい、交流の拡大につなげる。
アプリは、イタリアンレストラン、月ケ谷温泉、ゼロウェイストアカデミーなど観光客や視察者が多く訪れる40施設と、コケの名所として知られる山犬嶽や灌頂ケ滝、樫原の棚田などの観光スポット25カ所を掲載。それぞれ事業や施設の概要、営業時間などを紹介している。公共施設も16カ所載せた。
行きたい場所をクリックすると地図が表示される。衛星利用測位システム(GPS)機能が付き、簡単に目的地に到着できる。
このほか、募集のページでは、ボランティア募集や求人の情報を掲示。商店などで実施中の特典が分かるクーポンのページや、町内で行われる催しを掲示したイベントカレンダーなどもある。各事業者や団体が随時更新する。フェイスブックと連動して、利用者が口コミや写真を投稿することもできる。
アプリは無料で、グーグルプレイやアップストアのほか、町の観光ポスターに記載したQRコードからインストールしてもらう。
制作は、神戸市出身の元カメラマン仁木啓介さん(48)が設立した映像制作・イベント企画会社「上勝開拓団」(同町福原)に依頼した。事業費は1千万円で、地方創生交付金を充てた。花本靖町長は「簡単に使えるので手軽に上勝を散策してほしい」と話している。