チラシを配って条例の施行を周知する徳島西署員=徳島市の田宮交番前

 徳島県は1日、「自転車の安全で適正な利用に関する条例」を施行する。ヘルメット着用、損害賠償保険の加入促進などを努力義務として定め、安全運転意識の高揚や事故防止につなげる。施行を控えた31日、徳島市では徳島西署が条例を周知するキャンペーンを行った。

 条例では、ヘルメット着用や自転車の点検整備、損害賠償保険の加入促進などを自転車利用者の努力義務として明記した。また▽事業者は自転車を利用する従業員に対して安全利用を呼び掛ける▽小中学校は交通安全教育を推進する-など、行政や各種団体の責務も盛り込んでいる。罰則規定はない。

 県内では自転車が絡む事故の件数は減少傾向にあるものの、事故死者に占める割合は2011~15年で19~22%台と、全国平均の12~13%台を大きく上回っている。

 このため、条例を通じて交通安全啓発や事故防止、マナーアップを図ろうと制定された。県は今後、安全利用を推進する計画を策定したり、交通安全教室などを開いたりして条例の周知に努める。

 徳島市北田宮3の田宮交番前では、徳島西署員8人がチラシ100枚を自転車利用者らに配った。徳島商業高校2年の川島歩未さん(16)は「自転車店でやってもらっている点検を続けて、安全運転に気を付ける」と話した。

 県によると、都道府県による同様の条例は東京、京都、愛媛など9都府県で設けられている。