徳島市佐古三番町の老舗ボウリング場「ダイヤレーン」が31日、営業最終日を迎え、大勢のファンに惜しまれながら43年の歴史に幕を閉じた。
午前9時半の開館前からボウリング好きの親子連れやお年寄りらが駆け付け、場内には終日、にぎやかな声が響いた。予約待ちの客も多く、閉館の午後4時までに約400人が最後のプレーを満喫した。
約30年間通った同市八万町大坪のガラス店経営久保猛さん(67)は「徳島有数の娯楽施設であり、本当に寂しい。願いがかなうなら復活してほしい」と残念がった。
ダイヤレーンは1972年にオープンし、40レーンを備えた四国有数規模のボウリング場として人気を集めた。吉村稔之支配人(53)は、にぎわう場内を見渡し「たくさんの人に愛されていたことが分かり、感無量です」と話した。