阿波市で子育て中の母親らがつくる「遊び場プロジェクト」は、同市阿波町綱懸の会員の自宅敷地に「外遊び場さっちゃんち よこ」を開設した。2日に第1弾のイベントとして、子どもたちの自由な外遊びを促す「プレーパーク」があり、約40人の児童らが青空の下、元気いっぱいに砂遊びや工作を楽しんだ。今後は月1回のペースで開放し、市内外の親子らに自由に活用してもらう。
遊び場プロジェクトは、1~5歳の1男2女を育てている坂本紗智子さん(29)=同所、公務員=が、育児中の友人ら4人に呼び掛けて2月に発足。「外遊び場さっちゃんち よこ」は、坂本さん宅の約660平方メートルの敷地に整備した。
「けがへの心配や騒音などが原因で、地域の公園が姿を消しており、子どもたちのための屋外での遊び場が必要」との坂本さんの訴えに、地元建設業者などが協力を申し出。砂場をはじめ、高さ2メートルの砂山や滑り台を設置した。
開放初日は、市内外から0~10歳児40人が集まり、保護者が見守る中、シャボン玉や木箱を作る木工コーナー、タイヤと材木のアスレチックなどを思い思いに楽しんだ。3歳の長女と訪れた吉永有希さん(27)=同市阿波町南柴生、会社員=は「近くに公園が少なく、同世代の子と遊ぶ機会もあまりない。活動はとてもありがたい」と喜んでいた。
同プロジェクトは毎月1回前後、遊び場を開放するほか、活動に加わるボランティアらも募っている。坂本さんは「子どもたちには屋外での遊びを通して互いに交流しながら創造性を養い、成長してほしい」と話している。問い合わせは坂本さん<電090(1575)6864>。