鳴門市が同市大麻町板東の「平草配水池」で進めていた耐震改修工事が完了した=写真。貯水容量を2倍にしたほか、大規模災害時には応急給水施設として活用できるようになった。

 同配水池は、同市大麻町板東、桧、津慈などの約2400戸に送る水道水をタンクにためている。1962年の建設で老朽化していた古いタンク1基を更新し、1基を増設した。ステンレス製のタンクは高さ8・2メートル、直径13・5メートルで、1基当たり千トンの容量がある。

 震度5弱以上の地震が発生したり、周辺の水道管が破損して水圧が下がったりすると、緊急遮断弁が自動で閉まる。

 壁面には、板東地区でベートーベンの「第九交響曲」がアジアで初めて演奏されたことをPRするため、「アジア初演の地」の文字と、市のマスコットキャラクター・うずしおくん、うずひめちゃんが楽器を演奏するイラストを描いた。

 事業費は5億7千万円。3月30日に現地で竣工(しゅんこう)式があった。