県内各地で桜が満開となった2日、桜まつりなどのイベントが開かれ、大勢の家族連れらがウオーキングや音楽の演奏を楽しんだ。
◎阿波踊りやミニライブ
阿南市富岡町の牛岐城趾(じょうし)公園で「富岡さくら祭り」があり、ソメイヨシノ40本が満開に咲き誇る中、多彩な催しが繰り広げられた。
公園中央のステージでは、富岡西高校箏曲部員の合奏や、富岡地区の住民でつくる「夢咲連(ゆめさくれん)」による阿波踊りの演舞、女子高生歌手アルメリノ・アナリンさん(16)=松茂町=のミニライブなどがあった。先着100人には茶と菓子のお接待もあった。
姉が出演したダンスを見ていた藤井ひかりちゃん(8)=富岡小学校3年=は「難しい振り付けで踊っていて、すごかった。桜もきれいだった」と話した。
◎邦楽の調べや食事を楽しむ
吉野川市美郷古土地の東山さくらの里広場で「桜まつり」があり、大勢の家族連れらが食事を楽しんだり、邦楽の調べに耳を傾けたりした。
同広場は、沿道に2千本以上が植わる「チェリーロードライン」の中間地点にあり、周辺のソメイヨシノなど約120本は七分咲き。飲食コーナーも設けられ、来場者はそばやおでんに舌鼓を打ちながら、花見を楽しんだ。地元の箏曲奏者猪井恵朱(けいしゅ)さん=同市鴨島町、県邦楽協会理事=による「さくらさくら」などの演奏もあり、春の風情を醸し出していた。
美馬市から家族4人で初めて訪れた横山桂子さん(77)は「予想以上に多くの桜が咲いていて、見応えがあった」と満足そうだった。