県内各地で3日、桜を楽しむ多彩なイベントが催された。時折小雨が降るあいにくの天気だったが、大勢の花見客が繰り出して休日を満喫した。
◎夢マラソン、613人健脚競う
美波町由岐地区で、桜並木を駆け抜ける「2016桜街道・夢マラソン」(実行委主催)があり、県内外の613人が健脚を競った。
田井の町由岐B&G海洋センターを発着点に、ハーフマラソン(21・0975キロ)、ロードレース(3キロ)、亀さんマラソン(2キロ)の3種目で実施。参加者は住民の声援を受けながら、地区中心部や海岸沿いの阿部街道を走り、ゴールを目指した。
322人が出場したハーフマラソンは、徳島市住吉2の県職員樫本篤実さん(25)が1時間15分20秒で優勝した。樫本さんは「景色がきれいで、楽しく走れた」と話した。
大会は健康づくりと交通死亡事故ゼロを目的に、1996年に始まった。同センターでは、牟岐署員と町交通安全母の会のメンバーが啓発活動を行った。
◎種飛ばし9メートルの好記録
つるぎ町半田の於安パークで恒例の「桜フェスティバル」(実行委主催)があった。地元特産のあたご柿の種を口から吹き出し、飛ばした距離を競う大会などが行われ、約千人が訪れた。
種飛ばし大会には小学生以上の男女30人が参加。9メートルを超える好記録が生まれると、観客から大きな歓声が上がった。このほか、半田そうめんの早食い大会などがあり、高所作業車に乗って周辺の景色を楽しむコーナーも人気を集めた。
園内は、ソメイヨシノなど約千本の桜が満開となっている。インドネシア出身のパンドゥ・ファジャル・プラナさん(19)=美馬市脇町西赤谷、自動車製造業研修生=は「初めて桜を見た。とてもきれい」と見入っていた。