若者の社会貢献活動を表彰する内閣府の「未来をつくる若者・オブ・ザ・イヤー」で、池田高校定時制課程(三好市)の生徒で組織する「池定・地域まもり隊」が、第2席に当たる内閣府特命担当大臣表彰を受けた。
「地域まもり隊」は2010年度に結成し、15年度は24人が所属。夜間に同校周辺の防犯パトロールをしているほか、交通事故や特殊詐欺被害防止を呼び掛ける啓発、商店街や神社の清掃などを行っている。
11年度からは、災害で避難するときに自宅前に掲示して連絡先や避難先を知らせることができる「防災うちわ」を作成し、東日本大震災の被災地に贈るなど、活動の幅を広げている。
審査では「定時制高校が地域と連携しながら活動する事例は珍しい。夜間活動が可能である利点を生かし、さまざまな活動を展開している」と評価された。
3年で生徒会長の篠原佑佳さん(21)は「みんなが地域に思い入れがあって、先輩たちの代から頑張って続けてきた。伝統として大切に引き継いでいきたい」と喜びを語った。
「未来を-」は、内閣府の社会貢献青少年表彰を引き継ぐ形で15年度に新設された。各都道府県などから37件の推薦があり、内閣総理大臣表彰に2団体、内閣府特命担当大臣表彰に同校を含む7団体と1人が選ばれた。