展示会の準備を進める橋本会長(右から2人目)と尾崎さんの娘ら=徳島市新蔵町1の尾崎さん宅

 宮城や福島など東北6県の「伝統こけし」を紹介する展示会が、6日から徳島市福島1の市立木工会館で開かれる。東日本大震災に見舞われた産地に目を向けてもらおうと、県内愛好家のコレクションを遺族が提供した。主催する市地場産業振興協会は来場を呼び掛けている。

 東北の伝統こけしは江戸時代末期、器や盆などを作る木地職人が余った木材でおもちゃとして作ったのが始まりとされ、東北の温泉街を中心に土産物として発展してきた。素朴な中に秘められた美しさが特徴だ。

 2014年に亡くなった元徳島県議の尾崎富夫さん=享年(92)=が1970年代から収集していた千点以上のこけしを厳選し、高さ約5センチ~90センチまでの約300点を展示する。福島県会津若松市の佐藤春二(はるじ)一門や宮城県仙台市の佐藤巳之助ら著名な職人が手掛けた作品もある。

 震災後に観光客が激減して産地が打撃を受けていることを知った尾崎さんの娘4人が、父のコレクションを復興支援に生かそうと思い立ち、市地場産業振興協会とともに企画。東京こけし友の会の橋本永興(ながおき)会長(73)を招き、収集品の鑑定をしてもらうなどして準備を進めてきた。

 尾崎さんの長女、篠塚富子さん(67)=徳島市新蔵町1、主婦=は「父の集めたこけしを多くの人に見てもらうことで、東北の文化を知ってもらえたら」と話している。問い合わせは同協会<電088(626)2453>。