みこしを担いで細い路地を練り歩く地元漁師ら=阿南市椿泊町

 阿波水軍を率いた森家の本拠地として知られる阿南市椿泊町で、森家氏神の佐田神社例大祭があり、地元住民が海上の安全と豊漁を祈願した。

 だんじり2台と紙粘土などで作られた神馬1体が先導し、法被姿の漁師ら約20人が重さ約800キロのみこしを担いで神社を出発。威勢のいい掛け声を上げながら、民家が密集した細い路地を行き来した。夜は海上花火が椿泊湾を彩った。

 津乃峰小2年伊藤絢斗君(7)は「掛け声のリズムが好き。みこしは力強かった」と話した。

 大漁旗を掲げた漁船が蒲生田岬近くでお参りする海上渡御は悪天候のため中止となった。