麻の生産復活に向け設立した推進協議会の第1回総会=吉野川市役所

 平成の合併前に存在していた麻植郡の名称の由来とされる麻の生産復活に取り組む吉野川市は6日、官民でつくる「市麻産業創出推進協議会」を設立した。第1回総会が市役所であり、本年度は栽培農家の選定などを行うことを確認した。

 市やJA麻植郡、徳島大、阿波和紙伝統産業会館、農家など11団体・個人の計13人で構成し、会長に市自治会連合会の山口雄三会長を選出。市の担当者が「徳島版地方創生特区」に申請中であることを報告し、本年度の事業計画に栽培農家の選定のほか、先進地の栃木県や鳥取県への視察、機運醸成に向けたシンポジウムの開催などを盛り込んでいることを説明した。

 委員からは「栽培には気温の低い高地が適しているのではないか」「麻原料を地元で加工できる体制づくりが重要だ」などの意見が出た。

 麻植郡の名称は、古代に勢力を誇った阿波忌部氏が麻を植えたことに由来し、市内では戦前まで生産されていたとされる。市が地方創生に向けた総合戦略を検討する中で、歴史の再評価を求める声が上がり、麻農業の復活と振興を2月に策定した総合戦略に盛り込んだ。