テレビ鳴門が制作した4K作品の一場面(テレビ鳴門提供)

テレビ鳴門が制作した4K作品の一場面(テレビ鳴門提供)

 次世代高画質画像・4K関連技術の育成を目指し、徳島県が県内の映像制作会社などとともに4K作品の制作を支援している。これまでに県内の自然や文化を細部まで鮮明な映像で紹介した7作品が完成。県は作品を4K先進地としての知名度向上につなげたい考えで、一部はインターネット動画で公開している。

 作品は15~30分程度のドキュメンタリー4点と、2~5分程度のプロモーションビデオ3点。県などでつくる「とくしま4Kフォーラム実行委員会」がクリエーターを育成しようと制作支援し、実行委メンバーの映像制作会社えんがわ(神山町)が、制作元の県内ケーブルテレビ会社などに4Kの撮影・編集技術を指導した。

 鳴門市のテレビ鳴門が制作したドキュメンタリー作品は、鳴門の渦潮など地域を代表する景観や文化財を4Kカメラで撮影。波のしぶきや波紋を鮮明にとらえ、渦潮の迫力を伝えている。

 他のドキュメンタリー作品は阿波踊りや歩き遍路などが題材。プロモーションビデオは自転車旅行や日常生活を通じ、徳島の豊かな自然を収めている。

 作品は4K関連イベントで公開されているほか、プロモーションビデオは無料動画サイト「ユーチューブ」の徳島県チャンネルで視聴できる。

 実行委事務局の県企業支援課は「4K作品は全国的に不足しており徳島の先進性を発信する機会。今後もクリエーターの活躍の場を増やしたい」としている。