勝浦川流域の自然の豊かさを体感し、保護に向けた課題を学ぶ流域フィールド講座(生物多様性とくしま会議など主催)が、5月から10月まで開かれる。専門家を講師に上流域から河口域までを6回に分けて巡り、多様な生態系を育むブナ林や里山、干潟などへの理解を深める。
5、6月は、上流域の高丸山や山犬嶽(ともに上勝町)を訪ね、ブナ林を散策したり、自然林と人工林を比べたりする。山犬嶽の麓にある「樫原の棚田」にも足を運び、里山の魅力に触れる。高丸山では、深刻化するニホンジカの食害についても学ぶ。
7~10月は中・下流域に移り、里山の水田や用水路、河口干潟に生息する水生生物や野鳥などを観察する。
講師は元県立博物館長の大原賢二さん、日本野鳥の会県支部の三宅武支部長ら14人。4月29日に徳島市東沖洲2のとくしま県民活動プラザで開講式とガイダンスがある。
定員20人で、高校生以上が対象。参加費は保険料・資料代など込みで1万2千円(学生6千円)。電話かメール<kure51@mb.pikara.ne.jp>で16日までに申し込む。
問い合わせは生物多様性とくしま会議の暮石洋さん<電090(3989)3600>。