来場者に笑顔で語り掛ける寂聴さん=京都市の寂庵

 徳島市出身の作家で僧侶の瀬戸内寂聴さん(93)が8日、京都市の寂庵で釈迦(しゃか)の誕生を祝う花まつりを開き、来場者約200人が法話に耳を傾けた。

 1年前のこの日に闘病から復帰し、法話に臨んだ寂聴さん。「1年前は7分しかしゃべられなかったけれど、ちょっとはましになったわよ」。30分の予定を20分延長して語り続け、会場を沸かせた。

 体調や作家活動など自身の話のほか、最近のニュースや政治問題まで幅広く言及。難しい時代を生き抜く心構えについても触れ「お釈迦さまは生まれたときに『天上天下唯我独尊』と言ったそうだけど、あれは天にも地にも私の命はただ一つという意味だと思う。皆さんの命もただ一つの貴いもの。粗末にしちゃ駄目よ」と語り掛けた。