薬草カレーを試食する会員=上勝町生実

 上勝町民らでつくる「上勝薬草研究会」が、インターネットを通じて出資を募る「クラウドファンディング」を活用し、町内に自生する薬草を使ったレトルトカレーの商品化に取り組んでいる。会の取り組みや町をPRして賛同者を募り、5月27日までに80万円の確保を目指す。資金が集まれば、9月にも県内の観光施設や土産品店などで売り出す。

 カレーは、ドクダミやオオバコなど町内で採取した5種類の薬草を乾燥粉末にし、1食当たり6グラムを使う予定。阿波尾鶏をスパイスとともにじっくりと煮込む。会員がレシピ開発を進めており、定価は650円。

 12日、同町生実の会員宅で6人がカレーの試食会を行った。参加者からは「薬草のいい香りがして青臭さは感じない」「ハコベやアザミも使ってみては」などの意見が出た。

 クラウドファンディングは、専用サイトで資金の使途を公開し、賛同者から小口の出資金を集める手法。研究会は、業者への製造委託費用を確保するため、東京のIT企業のサイトで3月17日から呼び掛けを始めた。

 サイトでは、町の自然や葉っぱビジネス「彩」なども紹介。出資額は3千円から1万円まで5段階で選ぶことができ、期間内に80万円が集まれば成立する。出資した人には金額に応じて、薬草カレーや薬草ブレンド茶など研究会で作る商品を贈る。12日時点で8人から3万2千円(目標金額の4%)の申し込みがある。

 研究会は県内外の26人で組織。町内で自生する薬草の活用に向け、会員が考案した料理や飲料の試食会などを月1回開いているほか、菓子や茶を作って産直市で販売している。

 石本耕資会長(51)=生実、写真家=は「粉末にすることで食べやすく、薬草の成分を余すことなく取れる。ぜひ味わってほしい」と話している。