哲学カフェで、自由に語り合う参加者=東みよし町加茂のパパラギ

 東みよし町加茂の喫茶店パパラギで、3カ月に1度のペースで「哲学カフェ」と呼ばれるフランス発祥のイベントが開かれている。客同士が日常生活のさまざまな問題について自由に意見交換し、考えを深める趣向。まちづくりの進め方などについて白熱した議論が展開され、「知的な刺激を受ける」「頭の体操になる」と好評だ。

 哲学カフェは、フランスで知識人らが通り沿いのカフェに集い、文学談義などを行ってきた公開討論のスタイル。日本では2000年前後から、関西を中心に広まった。

 パパラギでは、常連客の島尾明良さん(61)=同町昼間=らが「生活から生まれた思想や考えを掘り起こしてみたい」と企画。フランスへの留学経験があり、町の地域おこしを支援する山泰幸・関西学院大教授(民俗学・思想史研究)がノウハウを提供するなど、協力している。

 15年12月の1回目は「知とは何か」、16年3月の2回目は「まちづくり」をテーマに実施。2回目は同町や三好市から20~70代の男女16人が集まり、「相手を否定しない」「結論を求めない」といった最低限のルールを決めた上で、意見を交わした。

 参加者からは「田舎の自然の中だからこそ感じる良さがある」「高齢者のエネルギーを引き出したい」など思い思いの意見が出された。川人信子さん(55)=三好市井川町中岡、介護士=は「ささいなことでも、なぜ?と聞くことができる機会や場所は必要と思う」と満足そうに話した。

 今後も同じペースで開く。島尾さんは「カフェでの会話を通して互いに刺激を受け、活動的になることで、まちづくりのベースになるのでは」と期待を寄せている。