配信元:共同通信PRワイヤー

2020年8月5日

学校法人同志社 同志社大学

同志社大学心理学部 中谷内教授研究グループ
「マスク着用は感染防止よりも同調のため!?」

研究のポイント
研究結果人々のマスク着用は、他の着用者への同調傾向と強く結びついており、本来の目的であるはずの感染防止の思いとは、ごく弱い関連しかありませんでした。
結果からの示唆人の判断・行動特性を理解し、それを踏まえて望ましい行動を促すナッジという手法が注目されています。新型コロナへのさまざまな対策行動を促すにも同調傾向を利用したナッジが有望でしょう。一方、人の同調傾向を利用するには他者の対策行動の可視性を高める必要がありますが、これには過剰な相互監視や個人情報の拡散を助長する危険性もあります。

本研究の概要 ※詳細は解説資料をご参照願います。
同志社大学心理学部の中谷内一也教授の研究グループ※1は、新型コロナ感染が拡大しつつあった3月下旬に全国調査を実施し、マスク着用がどのような心理的要因と結びついているのかを分析しました。その結果、人々のマスク着用は、他の着用者を見てそれに同調しようとする傾向と強く結びついており、一方、本来の目的であるはずの、自分や他者への感染防止の思いとはごく弱い関連しかないことがわかりました。この春先、人々がマスクを求め国中が大騒ぎとなりましたが、感染予防は微弱な理由でしかなく、主な理由は、他の人がマスクを着けているので自分もそうしたい、という思いだったのです。
近年、人の判断・行動特性を理解し、それを踏まえて望ましい行動を促すナッジという手法が注目されています。今回の研究結果から、新型コロナへの各種対策行動を促すためには、人々の同調傾向を利用したナッジが有望であることが示唆されます。
しかし、同調傾向を利用したナッジでは、他者の行動の可視性を高める必要があります。これは、お互いの監視を強化する窮屈な社会や、個人情報の拡散といった人権侵害を助長するおそれもあります。そのことを踏まえた慎重な取り組みが求められるでしょう。
この研究成果は8月4日、オンライン学術雑誌Frontiers in Psychology(スイス)※2に掲載されました。

※1 中谷内 一也(同志社大学心理学部 教授)、尾崎 拓(同志社大学大学院心理学研究科、博士後期課程在籍の大学院生)、柴田 侑秀(同左)、横井 良典(同左)。
※2 論文タイトル: Why do Japanese people use masks against COVID-19, even though masks are unlikely to offer protection from infection? DOI: 10.3389/fpsyg.2020.01918


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