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久留米大学医学部小児科学講座の永光 信一郎准教授は、国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター 認知行動療法センター 堀越 勝センター長、国立成育医療研究センター 阪下 和美医師、およびメンタルヘルスケアアプリ開発に実績のあるライフツービッツ株式会社( https://www.life2bits.com/ )と共同で、2019年7月から11月まで福岡、東京、埼玉、岡山の中高生(のべ217名)を対象に、日本初の子供の心の支援アプリ『むぎまる』を開発し、健康診断の組み合わせによる思春期ヘルスプロモーション・プロジェクトの効果検証を行いました。

この効果検証は、中高生に対してCBTアプリ+思春期健診を利用してもらう介入群と、思春期健診もCBTアプリ(※(1))も利用しない非介入群とに分け、定期的にアンケートに回答してもらいながらアプリのアクセスログも解析して行いました。

今般、その検証結果の一次集計がまとまりました。
その結果、CBTアプリ+思春期健診を利用することにより、思春期を迎えた中高生の自殺願望(希死念慮)発生率を7%から0.7%(※(2))に大幅に抑制できる可能性があることを確認しました。
さらに、アプリをより頻度が高く利用したユーザーは、うつ尺度の改善率が高い傾向があることも確認。そして、うつ尺度が比較して高めのユーザーほど改善率が高くなる傾向があることも確認しました。

この検証結果を受け、今後、学校関係者や医療関係者の方と連携していくことで、思春期を迎えた中高生の自殺願望(希死念慮)の発生率を抑える具体的な体制確立へ向けて道筋を作ることが可能と私たちは考えています。

また、今回の検証結果をより詳細に調査していくことで、将来的にはAIによる予測機能を実現し、突発的な自殺願望(希死念慮)の発生による不幸を、保護者や学校関係者に緊急アラート送信することで未然に回避する事も期待できると考えています。

今後は、本プロジェクトの公式ホームページ( http://amed-teen.com/ )にて、詳細な検証結果の発表を行うとともに、継続して検証規模の拡大を図りつつ、CBTアプリ内の心理教育コンテンツの拡充も行いつつ、2022年中に本格的な事業化とできるよう、本プロジェクトにご賛同いただき、協業・支援いただける団体・企業・学校法人等を募集しながら連携を深めてまいります。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/227979/LL_img_227979_1.jpg
(1)CBTアプリ むぎまる

※(1)CBTアプリとは…CBTはCognitive Behavior Therapyの略で、日本語では認知行動療法と呼ばれます。さまざまな精神疾患の治療に活用されている心理療法で、専門家の指導のもと自分自身で思考や行動の癖を把握し、自分の認知・行動パターンを整えていくことでストレスを減らしていくメソッドとなります。
本プロジェクトでは、国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター認知行動療法センター 堀越 勝センター長率いる専門家チームの監修の元、メンタルヘルスアプリ開発に実績のあるライフツービッツ株式会社がアプリの企画開発・運用を担当。
中高生でも親しみやすくアプリを利用できるように、ストーリー仕立てで楽しく心理教育と実践が受けられる『むぎまる』というアプリを開発し、CBTアプリとして利用していただきました。


※(2)7%から0.7%…全217名の中高生参加者のうち、事前アンケートにより既に希死念慮を持っていた6名は参加対象から外して専門家によるケアに誘導。残りの211名を対象に介入群と非介入群に分けた結果、非介入群からは5/72名=7%の確率で希死念慮を確認。一方介入群では1/139=0.7%にとどまる事を確認。思春期健康診断ないしCBTアプリによる介入によって、非介入群に比べ大幅に希死念慮発生を抑えることが可能である事を確認しました。

画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/227979/LL_img_227979_2.jpg
(2)希死念慮 比較


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